第2回 断熱設計の基本:断熱施工の奥深さ
1-3 開口部廻り、点検口、設備機器・配管等の貫通部廻りの断熱層の連続性に注意
開口部廻りや点検口、設備機器・配管等の貫通部は熱的境界を貫通する箇所です。
これらの周囲は隙間を生じさせないように断熱層の連続性を意識して設計、施工を行って下さい。
詳細は別号にて特集します。
図 4 設計・施工時に注意すべき断熱層の貫通部の例
1-4 断熱材相互、及び断熱材と柱等の構造部材間に隙間が生じない断熱層とする
断熱材相互の接合部や断熱材と柱等の部材間に隙間が生じないように
断熱材を施工する事が重要です。
断熱材を隙間無く詰め込むのは当然ですが、詰め込み過ぎても断熱性能を低下させることになります。
図5は繊維系断熱材の施工状態による断熱性能の違いを示しています。
図5のように、押し込み過ぎは、隙間がある状態よりも断熱性能を低下させる事になりますのでご注意下さい。
図 5 断熱材の施工状態と断熱性能の関係