JFEロックファイバー株式会社

第11回 断熱工事のここをチェック!プロも顔負け、ここをチェック

第11回 断熱工事のここをチェック!プロも顔負け、ここをチェック

(1) 住宅全体でみる方法

二つの方法がありましたね。どちらで判断するのかは設計士や施工会社にご相談下さい。

表 3 住宅全体の断熱性能の評価方法は?

年間暖冷房負荷で評価する
熱損失係数(Q値)と夏期日射取得係数(μ値)で評価する

>> 上記のチェックシートをPDFで開いて印刷する

■年間暖冷房負荷で評価する場合現行の平成25年基準ではありません。ご注意ください!

住宅の建設地で地域が分かれます。省エネ対策等級はどの程度にすればいいか検討しましょう。詳しくは「第5回 次世代省エネ基準」をご確認下さい。

これから住宅には、“地球環境”にやさしく、“健康”で“快適”な暮らしができる断熱性能が求められます。おすすめは省エネルギー対策等級の「等級4」以上の性能です。「等級4」は住宅金融支援機構の【フラット35】Sの金利優遇を利用できるほか、長期優良住宅として税金の優遇措置もあります。

表 4 省エネルギー対策等級を決めましょう(年間暖冷房負荷の場合)

単位:年間暖冷房負荷[MJ/(m²・年)]

省エネルギー
対策等級
I地域
II地域
III地域
IV地域
V地域
VI地域
備考
□ 等級4*
  お薦め!
390 390 460 460 350 290 次世代省エネ基準
(平成11年基準)
□ 等級3 470 610 680 800 610 560 新省エネ基準
(平成4年基準)
□ 等級2** 840 1,030 1,030 1,030 1,100 1,100 旧省エネ基準
(昭和55年基準)

*等級4:【フラット35】S(住宅金融支援機構)の金利優遇適用可 長期優良住宅の税優遇可
**等級2以上:フラット35(住宅金融支援機構)利用可

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■熱損失係数Q値と夏期日射取得係数μ値で評価する場合現行の平成25年基準ではありません。ご注意ください!

住宅の建設地で地域が分かれます。省エネ対策等級はどの程度にすればいいか検討しましょう。詳しくは「第5回 次世代省エネ基準」をご確認下さい。

これから住宅には、“地球環境”にやさしく、“健康”で“快適”な暮らしができる断熱性能が求められます。おすすめは省エネルギー対策等級の「等級4」以上の性能です。「等級4」は住宅金融支援機構の【フラット35】Sの金利優遇を利用できるほか、長期優良住宅として税金の優遇措置もあります。

表 5 省エネルギー対策等級を決めましょう(熱損失係数Q値と夏期日射取得係数μ値の場合)

上段:熱損失係数[W/(m²・K)]  下段:夏期日射取得係数[−]

省エネルギー対策等級 I地域
II地域
III地域
IV地域
V地域
VI地域
備考
□ 等級4*
  お薦め!
1.6 1.9 2.4 2.7 2.7 3.7 次世代省エネ基準
(平成11年基準)
0.08 0.08 0.07 0.07 0.07 0.06
□ 等級3  1.8 2.7 3.3 4.2 4.6 8.1 新省エネ基準
(平成4年基準)
0.10 0.10 0.10 0.08
□ 等級2** 2.8 4.0 4.7 5.2 8.3 8.3 旧省エネ基準
(昭和55年基準)

*等級4:【フラット35】S(住宅金融支援機構)の金利優遇適用可 長期優良住宅の税優遇可
**等級2以上:フラット35(住宅金融支援機構)利用可

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(2) 各部位でみる方法

この方法では、以下の三つの部位で断熱性能を確認します。
詳しくは「第4回 住宅の断熱性能 3.各部位でみる方法」「第7回 開口部の断熱」をご確認下さい。

① 躯体各部位の断熱性能
② 開口部の断熱性能
③ 開口部の日射遮蔽性能

①と②は熱貫流率(U値)で評価します。省エネルギー対策等級4における部位ごとの熱貫流率は表 6の値です。

表 6 省エネ対策等級4における熱貫流率の基準値(木造住宅の場合)現行の平成25年基準ではありません。ご注意ください!

部    位 熱貫流率の基準値
地域の区分
I地域
II地域
III地域
IV地域
V地域
VI地域
屋根又は天井 0.17 0.24 0.24 0.24 0.24 0.24
0.35 0.53 0.53 0.53 0.53 0.53
外気に接する部分 0.24 0.24 0.34 0.34 0.34 -
その他の部分 0.34 0.34 0.48 0.48 0.48 -
土間床等の外周 外気に接する部分 0.37 0.37 0.53 0.53 0.53 -
その他の部分 0.53 0.53 0.76 0.76 0.76 -
開口部 2.33 2.33 3.49 4.65 4.65 6.51

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1-3 施工会社を選びましょう

断熱に詳しい施工会社が選びましょう。皆様方がご存知の知識はもちろんのこと、断熱そのものに対して、断熱材に対して、断熱施工に対して、どの程度の知識と経験を持っていて、どんな取り組みをしている会社なのでしょうか。断熱工事は、家の寿命にも関わりますし、省エネや暖冷房費の削減にもつながります。

断熱施工に関する正しい知識や経験を施工会社が持っている事が大切です。いろいろ質問してみましょう。きちんと答えを出してくれる会社は、断熱以外の他のことにもきちんと答えてくれるはずです。このコンテンツで学習した知識を、施工会社にたずねてみてはいかがですか。きちんとした回答が返ってこない会社であれば、工事をお断りしたほうが良いでしょう。

表 7 施工会社への質問項目とチェックリスト

断熱施工のメリットを説明できるか? □ OK □ NG
住宅の省エネルギー基準や省エネ対策等級を知っているか? □ OK □ NG
断熱の知識 断熱性能 □ OK □ NG
断熱材の熱抵抗 □ OK □ NG
熱貫流率 □ OK □ NG
熱伝導率 □ OK □ NG
結露(表面結露・内部結露) □ OK □ NG
主な断熱材の種類と特徴を知っているか? □ OK □ NG
施工の知識 断熱の施工部位と断熱施工方法を知っている □ OK □ NG
住宅の構造により断熱工法に違いがあることを知っている □ OK □ NG
施工体制 断熱施工手順書があるか?(断熱材別) □ OK □ NG
施工技術 断熱施工に詳しい職人がいるか? □ OK □ NG
断熱施工の講習を受けているか? □ OK □ NG

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