JFEロックファイバー株式会社

第9回 配管、コンセント、照明の処理 以外な落とし穴

第9回 配管、コンセント、照明の処理 以外な落とし穴

2. 細部の防湿処理

配管を通したり、コンセントを取り付けたりするためには、どうしても断熱材や防湿層に穴が開いたり、隙間ができたりします。防露性の確保、暖冷房負荷を増加させ快適性も悪化させる隙間風の防止などから、防湿層を貫通する部分で防湿処理を行う必要があります。

開いてしまったものは仕方がない、きちんと処理をしましょう、あるいはそうならないための手順を考えましょう、というお話です。

以下に細部の処理の一例をあげますので、参考としてください。

2-1 配管・配線部材廻りの施工

配管、配線部材の壁内設置はできるだけ避けたいところですが、やむを得ず施工する場合は、断熱欠損、防湿施工に十分注意が必要です。また、配線、配管部材が断熱層を貫通する場合は、防湿層の隙間防止、断熱補強等の対策が必要です。

コンセントボックス、スイッチボックスの廻りは専用部材を用いるなど断熱欠損、防湿層の隙間防止に注意しましょう。

図 3 配管、配線まわりの防湿施工例

図 3 配管、配線まわりの防湿施工例

図3のa)は、設備配管・配線により防湿層を貫通する部分を、気密テープなどでシールしています。b)は専用のプラスチック部材を利用し、a)の簡略化を図っています。

図 4 コンセントボックス、スイッチボックスまわりの防湿施工例

図 4 コンセントボックス、スイッチボックスまわりの防湿施工例

図4のa)は、コンセント、スイッチボックスの周りを、防湿フィルムでくるむ方法です。 b)は防湿措置が講じられた専用のボックスを使用する方法です。
気密専用コンセントボックスを用いる方法と、専用のプラスチック成形品を用いて防湿を連続させ、その中に、一般のコンセントボックスを設置する方法があります。

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