JFEロックファイバー株式会社

第8回 取り合い部の設計、施工 ここが大事“取り合い部”

第8回 取り合い部の設計、施工 ここが大事“取り合い部”

3. その他

3-1 構造部材廻りの施工

構造部材周辺に隙間ができないように施す措置として、以下のような方法があります。

(1) 梁・柱廻り
図 21 構造材が防湿層を貫通する部分

図 21 構造材が防湿層を貫通する部分

(2) 開口部廻り

外窓や玄関ドアなど、開口部の枠の廻りは、気密補助材を施工します。防湿層と開口部の枠との間に隙間が生じないようにするためです。

図 22 開口部廻りの防湿

図 22 開口部廻りの防湿

通常はa)のように、防水のため、枠の外気側でシールするのが一般的です。この方法で開口部の枠まわりの防湿はある程度保つことができます。しかし、この仕様では、室内側の水蒸気が枠と構造材の隙間まで侵入します。寒冷地などでは、枠と構造材の隙間における結露を防止するための措置として、枠の室内側で防湿性に優れた材料(気密テープなど)で防湿処理するb)のような方法があります。

次回は、各部位での防湿材施工の処理がテーマです。細かい部分になりますが、ぜひ知っておいていただきたい部分です。

出典:
住宅の省エネルギー基準の解説(財団法人建築環境省・エネルギー機構)
自立循環型住宅への設計ガイドライン(財団法人建築環境省・エネルギー機構)
前のぺージへ