第8回 取り合い部の設計、施工 ここが大事“取り合い部”
2-3 エアコンの選び方
先の東京電力のネットリサーチでは、『エアコンは光熱費が高い暖房機器』という消費者イメージがある事がわかりました。しかし、近年のエアコンの省エネ化は著しく、10年前の機種に比べて約40%の省エネが達成されたと言われています。
図 8 統一省エネラベルの例
我が国では平成11年に改正省エネ法が施行され、特に民生・運輸部門のエネルギー消費を削減する為に11品目(現在は21品門まで拡大されています)の対象機器に省エネルギー性能の向上を促すための目標基準「トップランナー基準」が導入されました。エアコンも対象機器の一つです。また、このトップランナー基準を達成しているか否かを簡単に確認できる省エネラベリング制度も導入されています。トップランナー基準を達成した機器にはグリーンのマーク

が表示され、達成していない機器にはオレンジのマーク

が表示され、一目で省エネエアコンを見分ける事ができます。2006年10月から、小売事業者は商品の省エネ性能を情報提供する事が省エネ法により定められ ( 小売事業者における表示制度 ) 、エアコンディショナー、テレビジョン受信機及び電気冷蔵庫の3機器を対象として統一省エネラベルの貼付を開始しています。
これらのマークやラベルを見てご購入下さい。
2-4 高機能エアコンでより省エネ、より快適に
省エネ基準達成率などは、法律等で定められた方法で性能試験がなされ、その結果がエコマークや統一省エネラベルで表現されています。しかし、エアコンの省エネ性能は、このラベル等だけでは判断できません。法律等では判断されない独自の技術で、更に省エネ性を高めているからです。また快適性や利便性を高める工夫もされています。