JFEロックファイバー株式会社

第7回 開口部の断熱:窓は★★★でチェック

第7回 開口部の断熱:窓は★★★でチェック

4. その他の高断熱窓

これまで、窓の断熱性能について説明してきましたが、ご紹介したサッシやガラス以外にも高断熱なサッシ、ガラスがあります。

■ 二重窓
test
図 15 二重サッシ

外窓と内窓の2枚のサッシで構成される窓です。2枚のサッシの間に空気層があり断熱性能が高まります。また遮音性にも優れています。

内窓は、既設のサッシの内側にも取り付けることができますので(窓枠に内窓を取り付け可能な奥行きが無い場合は取り付けることはできません)、リフォームでも窓の断熱強化が容易に図れます。

内窓には、気密性が高い樹脂サッシがお勧めです。内窓の気密性が低い場合、外窓の内側で結露が生じますのでご注意下さい。また内窓に複層ガラスを用いれば、外窓が単板アルミサッシであっても、低放射複層(A12)の樹脂サッシ並の高断熱性能が得られます。

■ トリプルガラス
test
図 16 トリプルガラス

かつては北欧からの輸入品でしたが、現在は国産品も流通しています。複層ガラスよりも1枚多い3枚のガラスで構成される高断熱ガラスです。このガラスを用いた樹脂サッシの熱貫流率は、約1.3W/(u・K)にもなるものもあり、低放射複層(A12)樹脂サッシの熱貫流率2.33W/(u・K)を大幅に下回ります。品確法の温熱環境に関する等級2※のW地域の外壁の熱貫流率の基準値が木造で1.29W/(u・K)ですから、もはや最高レベルのサッシは壁並と言えます。

前のぺージへ