設計施工者さまへ等級4とZEHについて

等級4とZEHについて

様々な制度の基本となるのが
「断熱等級4」

「断熱等級4」という言葉を聞いたことがありますか?長期優良住宅や住宅性能表示制度などを利用する際に、求められる断熱性能のレベルを指します。(「等級4」と省略されることもあります。)

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」通称「品確法」によって、住宅の様々な個所についての判断基準が定められたことが始まりです。

住宅性能表示基準/品確法(通称)における等級

  断熱等性能等級 一次エネルギー消費量等級
等級5   低炭素基準相当
等級4 建築物省エネ法・平成25年(平成11年)基準相当 建築物省エネ法・平成25年基準相当
等級3 平成4年基準相当  
等級2 昭和55年基準相当  
等級1 その他 その他

この「等級」は断熱等級や耐震等級などいくつかの項目があり、住宅の性能を求められる「等級」こそが、住宅に関するさまざま制度の基本の考え方になっています。
等級4は長期優良住宅やフラット35の取得、説明義務(2021年4月スタート)を「適合」にする基準などに使用されます。そして等級4にするためには、住宅のそれぞれの性能値が基準値を満たしているかどうかで判定されます。

  断熱性能 設備の性能
判断基準

UA値

出典:国土交通省

一次エネルギー消費量

化石燃料、原子力燃料、水カ・太陽光など自然から得られるエネルギーを「一次エネルギー」、これらを変換・加工して得られるエネルギー(電気、灯油、都市ガス等)を「二次エネルギー」といいます。
建築物では二次エネルギーが多く使用されており、それぞれ異なる計量単位で使用されています。
それを一次エネルギー消費量へ換算することにより、建築物の総エネルギー消費量を同じ単位で求めることができるようになります。

出典:国土交通省

算出方法

外皮計算

詳細計算/簡易計算/仕様ルート/
モデル住宅法(説明義務専用)

一次エネルギー消費量計算プログラム

(「建築研究所」のプログラムによる)

項目
  断熱性能(UA値) 設備の性能(一次エネルギー消費量)
  外皮計算 (詳細計算・簡易計算)面積を用いて、詳細に計算又は面積を用いて簡易に計算 仕様基準 一定性能以上の製品を使用して間違いなく性能クリアする方法 モデル住宅法 面積入力がいらない計算方法  
改正建築物省エネ法
説明義務【適合判定】

(モデル住宅法の一次エネルギー消費量計算も使用可)
長期優良住宅
【フラット35】
S(金利Aプラン)
【フラット35】
S(金利Bプラン・省エネ)
性能表示制度
認定低炭素住宅

※計算手順が簡易になればなるほど、計算結果が悪く出やすくなります。同じ仕様でも計算方法が変われば、判定結果も変わることがあります。簡易な計算でクリアしていれば、詳細計算でもクリアする可能性が高いです。

ZEHとは

ZEH(Net Zero Energy House)は、一定の断熱性能を満たした上で、太陽光などの再生可能エネルギーを導入することで、年間で消費する一次エネルギー消費量の収支ゼロを目指した住宅のことです。
ロックウールはお得にZEHを叶えます。

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外皮平均熱貫流率(UA値)の基準